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秋の遠足 2 2005/09/29
牛を横目に走り続けること数十分…
河口から48キロ辺りで、またしても川の反対側に渡ります。
今回渡るのは新上江橋。
入間川と荒川が合流する部分にある長い橋です。
この新上江橋の中央あたりにサイクリングロードへと降りる道が用意されてます。
橋を渡りきっちゃうと入間川まで行って荒川から離れちゃうので、
橋の途中にあるこの場所から、入間川と荒川の間を上流へ向かって走ってゆきます。
左に入間川、右に荒川。
川に挟まれた場所なのですごく静かで気持ち良いです。
しかし数キロ走ると、今度は物凄くうるさい音が…
サイクリングロードのすぐ脇にモトクロスのコースがあります。
さすがエンジン付き、ぼんやり眺めてるとものすごい高さまでピョンピョン飛び跳ねてます。
ダイナミックな走りは眺めてるだけでも楽しいです。
そういやここのコースも仮面ライダー響鬼で使われてたっけ。
柴又辺りで暮らしてる設定なはずなのに、江戸川より荒川に現われることが多いような…
モトクロスのコースの先に登場するのは「さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道」。
荒川って名前はついてないですが、荒川沿いを走るサイクリングロードです。
まあ、荒川沿いとは言っても荒川の姿はちっとも見えず、木と草ばっかりですが…
しかしこの辺り、木々が多いせいか、ずいぶんと涼しくて気持ち良いです。
まだまだセミもうるさくて、夏と秋の狭間みたいな感じで悪くない。
そんな木々の中を走っていると、突然、大きな施設が現われます。
看板が示すとおりAIRPORT。
ホンダエアポートという小さな空港です。
ぼんやり眺めているとセスナの離着陸が見られたりして楽しい場所です。
そして今日は飛行船が飛び立つ瞬間に遭遇。
飛行船って音もなく動くもんだと思ったら、姿勢制御のプロペラが結構うるさいのね…
しかしホンダエアポートなのに、船体に描かれた車の広告はBMWなのがなんというか…
そんなこんなで自転車をこぐこと数時間…
ついに走行距離が100キロに到達。
気が付けば4時間半も自転車をこいでたようです。
でも、熊谷はまだまだ先のようで…
CRの脇にある表示を見ると、まだ河口から56キロの地点らしい。
熊谷は30キロくらい先…
んー、ちゃんと辿り着けるだろうか。
でもまだまだ元気でして、道端の花を見てニヤニヤできるくらいの体力は残ってます。
鼻歌混じりで自転車をこいでいると、鳥羽井沼が見えてきます。
ヘラブナ釣りとかが楽しめる場所らしい。
実はこの辺りには嫌な思い出がありまして、以前東松山の動物園に行った帰り、
この辺りで初めてタイヤをパンクさせたんです。
当時は家から遠く離れた場所でのパンクにかなり慌てたもんです。
でもそれも昔の話、今日は余裕で通過です。
しかし河口から60キロも来ると、のんびりとした景色が延々続きます。
堤防の上から田んぼや畑を眺めてると、広〜い田んぼの上に雲の影が流れてゆくのが見えます。
ジブリのアニメでしか見たことがないような景色だ…
そして鳥羽井沼の先で堤防の内側、右の方に現われる小さな橋を渡ります。
これを渡らないと市野川という川の方に行ってしまい迷います。
東松山の動物園に行った時はここで道を間違えるわ、直後にパンクするわで、ロクな思い出がありません…
で、この橋を越えた先に桜堤が現われます。
数百本の桜を植えた遊歩道が2キロ近く続く桜の名所です。
春には桜が花を咲かせ、夏は木陰が心地良い。
秋は落ち葉が彩り、冬は北風を防いでくれる。
そんな素敵な場所なのですが、自転車で走ると結構辛かったりします。
上流じゃ歩行者と出会うことも滅多にないのに、ここは散歩をする人がわりといるし、路面の凹凸もなかなかキツい。
ここは自転車よりも、桜の季節にのんびり歩くのが良さそうです。
そして、いよいよここからは未知の領域。
果たしてどんな景色が待っているのか…
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