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鎌倉  2009/03/31

唐突ですが、この前鎌倉に行ってきました。
いやね、前から行きたかったんですよ、鎌倉に。
えーと中学生の頃でしたか、確か昔に一度遠足で鎌倉に行ったことがあるんですよ。
で、大人になった今、もう一度鎌倉に行ってみたくなったんです。

ただまあ鎌倉という土地に興味があるというよりは、どっちかというと興味の対象は「自分自身の記憶」。
正直、中学時代の遠足の記憶はほどんと残ってなくて、鎌倉で見たちょっとした景色や雰囲気がぼんやりの記憶の隅に残ってる程度なんです。
そんなおぼろげな記憶を頼りに今鎌倉の地を訪れたら、過去の記憶が蘇ったりするのではないだろうか。

というわけで、記憶の扉をノックするために鎌倉へ行ってみようと思ったわけなのです。

実は鎌倉には何年も前から行こうと思ってたんですが、なんせ遠いじゃないですか。
埼玉の我が家から鎌倉まで行こうとすると交通費だけで2500円くらいかかります。
普段自転車で移動してる身としては移動だけで2500円取られるのは我慢なりません。
なので行こうと思う度に躊躇してしまい、気が付けば数年経っていたという…

しかし今行っておかねば夏は嫌、冬は嫌で結局来年になってしまいそう。
なのでついに決断しました。

いざ鎌倉!!

桜も咲き始めて少しずつ暖かくなってきた三月末、鎌倉を目指して家を出ました。
時間は朝の4時、自転車での出発です。

おい待て、いくら鎌倉が遠いとはいえ4時は早すぎないか? しかも自転車って。
いやいや、実はこれには理由があるんです。

ひとつは交通費。
ただでさえかかる交通費を少しでも減らすため、とりあえず上野までは自転車で行くことにしたんです。
埼玉に住んでるけれども上野が最寄り駅、交通費で金を取られるならそれでいいのです。
二つめの理由は満員電車。
電車が苦手な自分の場合、満員電車だけは避けねばなりません。
なので始発に近い早朝の電車に乗っておかねばならないのです…

そんな二つの理由から、まだ真っ暗な道を上野目指してチャリでキコキコ。



そして5時15分、上野に到着。
いくら大都会東京といえどもこの時間は静かなもんです。
んー、これなら苦手な電車も大丈夫!

というわけで、電車に揺られて鎌倉へ。
上野から鎌倉までは80分くらいかかる長丁場。
もし混んできたら寝たふり大作戦でやり過ごすつもりでしたが、下りだったこともありかなり空いてました。
景色を眺めながらの楽しい移動でテンションも上がり気味。

そして6時50分ついに鎌倉へ到着です。



おお!これが鎌倉駅!!
中学の遠足で来たときの思い出がよみが…蘇り…

……………

鎌倉駅ってこんなだっけ?
かつて遠足で来たんですからこの駅で乗り降りしてるはずなんだけど、なんだかピンときません…
駅舎の形はこんな感じだった気もするけど、もっと大きくて開けた場所だった気がするんだよなぁ…

あれか、小さい頃だったから今以上に大きく見えたんだろうか。
って、中学の頃じゃ身長も今と変わらないっつーの。

いや、まあ駅舎はこんなもんだろう。
遠足で確実に行ったであろう名所に行ってみれば何か思い出すかもしれん。

そこで、駅から一番近そうな名所「鶴岡八幡宮」へ。



神社へと続く参道と鳥居。

あれ、これは見た記憶がありそうだぞ…
参道が真ん中にあって、その両脇を道路が走ってるこの独特な道は歩いた気が…する。



参道をズンズン進んで行くとこんなに見事な景色。
しかしこんなに見事な景色なのに全く記憶にありません…
鳥居と土産物屋が並ぶ道は薄っすらと記憶に残ってるのに、肝心の鶴岡八幡宮自身の記憶が全く出てきません。
鶴岡八幡宮っつーと、えーと、ウェディングドレスの姉さんのスカートが風でめくれるCMだよな。
いや、あれは鶴ヶ岡会館だっけ??

だめだ、全然思い出せん…
ホントに俺、ここに来たのか!?

んー、こうなったら別な場所に行ってみよう。
というわけで、今度は銭洗い弁天に行ってみることにしました。



道順は事前にチェックしておいたので徒歩でテクテクと銭洗い弁天へ向かっているのですが、その景色に見覚えはナシ。
遠足の時は江ノ電に乗った記憶があるんで、この道は使ってなかったんだろうか。
気が付けば住宅街のド真ん中みたいな場所を歩いてるし、そもそも道が合ってるかどうかすら心配になってきました…

が、しかし、
突然記憶が繋がりました。



これ見たことある!!
ここが銭洗い弁天の入口なんですけど、この景色は記憶に残ってます。
鳥居の向こうが洞窟みたいになってまして、この洞窟を抜けた先に神社があるんです。
洞窟を抜けたとこには鳥居が何本も立ってて、それもハッキリ覚えてます。

いやー、確実に来たわココ!
この神社の水でお金を洗うとそのお金が何倍にもなって帰ってくるという言い伝えがあるそうで、中学生当時も欲丸出しでお金を洗った記憶があります。

で、ここに来たのは間違いないのでその記憶を確実なものにしようと神社の中に入ったのですが、残念ながら神社の中の写真はありません。
だってね、お客さんが誰もいないんですよ。
鎌倉についたのが7時前で、ここに来たのも9時になるかどうかって時間でしょ。
神社の中はひっそりしてて、いるのは神社の人だけなんですもん。
そんな状況でカメラを出してパシャパシャする勇気はありませんでした…
なので銭洗い弁天がどんな所かは各自ググってほしいんですが、要するにさっきも書いたようにお金を洗うとご利益のある神社です。

しかし記憶があると言ったものの、中に入ってみるとちょっと記憶があやふやになってきました。
いやね、ここでお金を洗ったのは間違いないんですけど、どういう手順でお金を洗ったのかが思い出せないんですよ。
ここは結構狭い神社でして、奥の方に水のわいた洞窟みたいのが見えるんですが、その手前に小屋みたいのがあってそこにザルが積んであります。
その小屋には神社の人も待機してて、奥に進むにはその人の前を通過しなければならない様子。

あそこでザルを借りなきゃいけないのか、それとも素通りして奥に行っちゃっていいのだろうか…

こういう時、普段なら他のお客さんの行動をチェックしてその真似をするんですが、さっきも書いたように朝早すぎてお客さんが一人もいないんです。
だからどうしていいかわからずオロオロするばかり…
しかしただ突っ立ってると不審だし、困った挙句、思わずトイレに駆け込んじゃいました。

神社の人にやり方を聞けばいいだけなのに、ああ、なんて気の弱い奴なんだ俺は…

で、トイレの中から誰か来ないかと外の様子をチラチラ見てたんですが、やはり早朝すぎたのか全然人が来ません。
まさか人ごみの苦手な自分が誰か来るのを待つことになろうとは…
ああもう、いっそトイレの水で金を洗って帰ってしまおうか…

と思ったその時、ついにおばちゃん軍団が神社に登場!
おばちゃん達の様子をうかがい、ついにお金を洗うことに成功しました!!
ナイスだおばちゃん! やっぱりおばちゃんは朝が早いぜ!!

ちなみに、誰の役に立つかわかりませんがどんな手順でお金を洗うか紹介しときましょう。
神社の中に入ったらすぐ前の小屋でお線香とロウソクを100円で買います。
その線香を買うとお金を洗うためのザルを貸してもらえるという仕組みです。
ロウソクはそばの燭台に立てて、その火で線香をつけたら、線香をすぐ後ろの香炉(?)に立てます。
後は借りたザルを手に湧き水でお金を洗うだけ。

正直、手順ばかりが気になって祈ったり願ったりする暇が無かったんですが、こんな状況でご利益あるんですかね…

それと言い忘れましたが、ここで洗ったお金はすぐに使った方がいいそうです。
何倍にもなって帰ってくる、ってことですから、使わないと帰ってきようがないって事なんでしょうか。
調子こいて財布の中のお金を全部洗わなくてよかったわ…

自分の場合洗ったのは千円札一枚だったので、10枚入りの鳩サブレ(1050円)を買ってその日のうちに使っておきました。
何倍にもなって帰ってくるのがお札でなく鳩サブレだったらどうしよう…


とまあ、そんなこんなで銭洗い弁天は終了。
次は鎌倉といえば欠かせないアレ、大仏に行ってみることにしましょう。


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