戻る


江ノ島  2009/04/08

鎌倉見物を終え、今度は江ノ島へ行こうということで江ノ電に乗ってみました。

中学の時も鎌倉駅から大仏のある長谷って所までは江ノ電に乗ったことがありまして、江ノ電のことは薄っすら記憶に残ってます。
線路のすぐ脇が住宅でなんとものんびりした路線なんですよね。



住宅の中をゴトゴト進む江ノ電。
単線なのですれ違いのために途中で停車したりするんですが、それがまた良いです。
速さや性能の良い電車も良いですけど、こんな風にのんびりした電車に乗るとなんだかホッとします。

で、今までは鎌倉から長谷って所までしか乗った経験しかなかったので知りませんでしたけど、江ノ島方面に向かうと江ノ電から見える景色もガラッと変わります。
今まで住宅街の中を走ってた電車が突然、海岸線に飛び出すんです。



この写真じゃちっとも伝わらないのが悔しいんですけど、突然視界いっぱいに海が広がって見えるこの瞬間は思わず声が漏れるほど。
パッと明るい世界が広がって、自分の中の気持ちというか感情というか、この景色を見た瞬間に何かがとにかく「開き」ます。
こんな場所に住んでたら自分みたいに暗くてジメジメした奴でもサザンみたいなノリになるわ、たぶん。
それくらい、海沿いを走る江ノ電は気持ちよかったです。

そして江ノ電は江ノ島に到着。
電車の中からも見えていた江ノ島はすぐそこ。



島まで延びた真っ直ぐな道路を歩いて江ノ島へ。
観光地なんてあんまり好きじゃないはずなのに、なんだかこの道路を歩いてるだけでワクワクしてきます。
海は女の子を大胆にさせるとか言いますけど、海はおっさんも大胆にさせますわ。
この開放的な空間は日常とは別な世界に感じます。



で、江ノ島に着くとこんな感じ。
どうやら高低差の激しい場所らしく、商店が並ぶ神社の参道(?)は長い坂道となってます。
ここを上の方へ上っていくようです。



で、数多い土産物屋を抜けた先でこんな建物を発見。
エスカー乗り場。
チケットを買って中に入っていく人たちを見ると、どうやらこれに乗れば島のてっぺんにある展望台まで行けるようです。
エスカーと展望台のチケットがセットで売ってるし、それならばとエスカーに乗ってみることにしました。

しかし乗ろうと決めたものの、エスカーとは何ぞや?

謎の乗り物「エスカー」の正体にワクワクしつつ乗り場の奥へと進むと、そこにあったのは…



こ、これは…
えーと、どこからどう見ても、駅やデパートで見かける普通のエスカレーターだよな。
エスカーっていうのは一体どこに?

はっ、もしやエスカレーターだからエスカー!?
ケーブルカーやロープウェイのようなモノを想像してたのに、まさかこのエスカレーターが「エスカー」の正体だったとは…

これ、きっと江ノ島に訪れた何百万人って観光客はみんな自分と同じような気持ちになったんでしょうね。
たぶん自分がわざわざ書かずとも、江ノ島に行った人ならみんなが共有できる経験という。

しかしまあチケットを買ってしまった以上は仕方ない。
これはこれで経験だと諦めて、島のてっぺんまでエスカレーターで行ってきましたよ。

で、島のてっぺんで待っていたのがこちら。



ドドーンとそびえる展望台。
江ノ電からもハッキリ見えてたし、江ノ島の象徴みたいなもんでしょうか。
普段は無料の展望台しか行きませんが、ここまで来といて上らないわけにもいかんので、先ほどのエスカーとセットになったチケットで上ってきました。

エスカーの次はエレベーター。
展望台下のエレベーターに乗り込み展望室へ。
するとご覧の景色。



いやー、なんともまあ見事な景色!!
ここの展望台はまず窓の付いた密閉型の展望室があって、そこからさらに上に行くと画像のような屋外の展望台に出られます。
普段行く展望室は全て室内でしたけど、こういった外の展望台はさすがに開放感がありますね。

というか、開放されすぎてて正直怖いです…
柵は胸より低い位置だし、屋外だけあって風が凄いんですよ。
ビュービュー吹く風の中を立っていると、なんだか展望台が揺れてるような気になってきて不安になってきます。
展望台巡りで高い場所には慣れたつもりでしたけど全然そんなことありませんでした…
情けないことに、怖くて怖くて柵のそばまで近づけないでやんの。
結局、大半の時間を窓付きの室内展望室で過ごしてました…

で、そろそろ下りようかなと思ったわけなのですが、この展望台は階段を使って下りることもできるんです。
エレベーターの周りを螺旋階段が取り囲んでまして、帰りに関してはエレベーターを使わずに下りられます。
まあせっかく来たんだし、これも経験だと階段で下りてみたんですが、階段もやっぱり怖いっすね…



さっきの展望台と同じでこっちも手すりが低い!
相変わらず風がビュービューだし、すぐ下が見えるぶん、余計に怖いです。
ああ、なんで俺は階段なんかを選んでしまったんだ…
エレベーターは透明なので、手すりにギュッと掴まる自分の姿をバッチリ見られていたことでしょう…

とまあ、こんな感じで展望台見物は終了したのですが、江ノ島は小さい島のわりにまだまだ色々あるようです。
とりあえず島のてっぺんまで来ましたから、今度は島の反対側、来た時とは逆の方へと下って見ることにしました。

土産物屋が並ぶ通りの階段をひたすら下りていきますが、いくら下りても終わりが見えてきません。
ホントこの島は高低差があります…
で、階段を下りるのにも飽きてきたのでちょっと土産物屋に入ってみたんです。

すると土産物屋の中でこんな注意書きを発見。



さわらない デスプレーにて
ドウント・タッチ
さすが外国人の多い観光地、注意書きも英語です。

……………

って待て、カタカナでドウント・タッチと書いて外国人に通じるのか!?
…まあ通じるかどうかはともかく、ヘタに触ろうものならDEATH PLAYなるものの餌食になりそうなので触るのはやめておきましょう。

てな感じで、愉快な土産物屋さんで元気を貰い、さらに階段を下りること数分。
ようやく島の反対側までたどり着きました。



おお、これまた見事な景色!!
駅の方には砂浜があったけど、こちらは岩場。
この平べったい場所は自由に歩けることができるので海を間近に感じることができます。
展望台にしろココにしろ、過剰な安全対策みたいのが無いのがいいですね。
こういう場所で潮の香りと波の音を聞いているとなんとも気持ちが良いもんです。

とはいえ、ここで考えなければならないのは帰り道ですよ。
さっきあれだけ下ってきた階段をまた上らなきゃならんわけじゃないですか、それを考えたらゾッとします…

しかしここは観光地。
そんな客の気持ちなんてお見通しですよ。
この岩場には船が来てまして、お金を払えばその船で島の入口まで運んでくれるのです。

…やはり、金か。
実はこの岩場には洞窟もあるんですが、その洞窟も中に入るのに500円くらい取られます。
なんというかもうこれは確実に罠ですよね。
ここまで下りてきて洞窟に入らずに帰れるか? またあの階段を上って帰りたいか?
嫌ならさあお金を払いなさい、そういうことです。

まあ観光地には観光地の事情があって、ゴミのことや環境整備でお金もかかるんでしょうけど、ホイホイ金を払うのはやっぱり悔しい。
どうせ金を使うなら…



上のゲームコーナーにあったファイナルラップとスカイターゲット、どうせならあそこで使いたいわ!

そんなわけで、洞窟にも入らず船にも乗らず、ヘトヘトになりながらさっき下ってきた階段を上ることに。
で、こうなるともういつものパターンです。
自転車で出かける時もそうなんですけど、目的地に着くまではすんごく楽しいのに、帰りになるとヘトヘトでもうクスリともしないの。
無表情でただひたすら「疲れた、帰りたい」「疲れた、帰りたい」。
何しにきたんだお前はって勢いでテンション下がりまくってます。

なんとか上に戻った時もゲームコーナーなんて素通りですよ。
自販機で観光地料金のジュースを買って、今度は駅方面に向かって階段をトボトボ…

全体で見ればすんごく楽しくて、まだ行ってない場所も含めてまた来たいって勢いなんですが、帰り道のこの瞬間だけはそんな気持ちもゼロ。
あー、ダルイダルイダルイ…ヤダヤダヤダ…
そんな思考で頭をいっぱいにしながら駅に向かってました。

しかし帰りの湘南モノレールでテンション復活。



写真を撮り忘れて終点の大船駅からの写真ですが、モノレールってなんかワクワクしてきますね。
下に何もないってのがツボなんでしょうか、なんだか移動手段というよりジェットコースターとかのアトラクション的というか、なんというか…

で、実際に乗ってみるとこれがまたジェットコースター気分。
駅が4階の位置にあったりして、かなり高い場所を走ってるんですよ、コレ。



こんな感じで住宅を下に見るような位置を走っているので良い眺めです。
しかもガタゴトと結構な速度で走るのでこれがまた良い気持ち。
どのくらいの速度かはわかりませんが、下を走る車よりは速かったし、流れる景色を見てると飽きません。
江ノ電といい湘南モノレールといい、この辺りは乗り物ひとつとっても楽しい場所ですね。

とまあ、なんだかんだと一日中歩き回って帰ってきたのですが、振り返ってみるとかなり楽しい場所でした。
江ノ島にはまだ歩いてない場所がいっぱいあるし、江ノ島水族館も行ってないので、チャンスがあったらまた行ってみたいなぁなんて思ってます。
帰りのクタクタぶりはともかく、春の陽気も相まってなんとも気持ちの良い一日を過ごせました。
いやー、たまには遠出をしてみるのもいいもんです。

…まあ、だからといって朝の4時に家を出なくてもいいと思いますけどね。


戻る



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送