ひまつぶし

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■桜　その２ 2010/04/07

源氏山公園へ行った後、再び鎌倉駅まで戻って今度は江ノ電に乗車。
そのまま江ノ電で七里ガ浜まで行ってみました。
七里ガ浜から鎌倉山という山を目指すつもりなのですが、まだ時間があるので七里ガ浜へと降りてみます。

この前来た時は顔に砂粒がバシバシ当たるほどの強風で泣きそうでしたが、今日は最高の天気。
曇りがちだった空もついに晴れまして、七里ガ浜到着の時点で「THEうららか」といった感じの陽気になってました。
遠くに見える江ノ島と、打ち寄せる波の音…
日差しが出てきたおかげで頭の中も完全に春になりましたね。
波打ち際にしゃがみ込んで打ち寄せる波を眺めてニヤニヤ。
今はサーファーしかいないからいいけど、夏だったら完全に通報されてますわ。
はー、なんで俺は可愛い女の子じゃなくおっさんなんだろ。
何をしても絵にならなすぎ。

しかし桜の花を食べるリスにしろ、空を飛ぶトビにしろ、埼玉じゃ見られない光景が鎌倉辺りには多くありますが、七里ガ浜でそんな見慣れない光景をもひとつ発見。

自転車の脇から何やらU字型の金具が飛び出してますが、これ何かわかります？
これサーフボードを乗せるための器具なんですよ。
まさかこんな器具があるなんて…
コレを付けた原付とかが普通に走ってるし、さすがサーファーの多い場所だけあります。

そして七里ガ浜での休憩を終え、再び桜を目指して出発。

今度の目的地は七里ガ浜から見て北にある鎌倉山。
この長～い坂を上った先が鎌倉山なんですけど、この山の上には桜の植わった道が走っているとのことなので、今度はそこを歩いてみようかなと。

しかし歩き始めるうち、徒歩で来たことを後悔し始めました…
鎌倉山にある棟方板画美術館ってのがある場所を当面の目標に歩き始めたんですけど、行けども行けども見えてこないんです。
この急な坂を上ればきっとたどり着くはず！
そう信じてヒーコラと坂を上るも、そこに美術館は無し。
気が付けばこんな高さまで登ってきてました。

これ、画像だと民家よりちょっと高いだけの場所に見えますけど、遠くの方に見えるのが海で、手前の民家から奥へ奥へとずっと下っていってるんです。
画像からのイメージよりもずっと高い場所まで来てます。
とりあえず眺めはキレイで良い場所ですよ。
でもちっとも楽しくありません。

…だって、道を間違えちゃったんですもん。

この坂を上れば鎌倉山の上の道路に出られるはずと信じて上ってみたら、その道は行き止まり。
いやね、丁寧に「この先行き止まり」って看板があったんですけど、アホな脳細胞が「歩行者くらいは通れるだろう」とバカ判断をしやがりまして、そのまま行ってみたら民家があって行き止まりだったんですよ…
自分のバカさ加減も含め、さすがに泣きそうになりました…

で、必死で上った坂を再び下り、別な道を見つけてまた坂を上るというバカ修行を行い、ようやく棟方板画美術館を発見。

やっと見つけた美術館の前では桜がきれいに咲いてます。
棟方志功と聞くと、埼玉県民としては真っ先に「十万石饅頭」のパッケージデザインが頭に浮かんできますが、こんな場所にアトリエを構えて活動してた人なんですね。
学の無い自分は棟方＝十万石程度のイメージしかなかったんで、想像もしませんでした。

そしてこのキレイな桜を前にして抱く感想は…
「つらい、つらすぎる…」
きつい坂を上りきった直後で桜を見てる余裕なんてありません…
風に乗って桜の花がヒラヒラと舞うものの、風も語りかけてきません…
ただただ、疲労感でいっぱいという…

しかしここからが本番なわけですよ。
この棟方板画美術館から湘南モノレール西鎌倉駅の方へと続く道が桜の名所。
ひとまず西にある鎌倉山ロータリーという場所を目指して歩き始めます。

で、疲労でテンション下がりつつ歩き始めたわけですが、やっぱり名所なだけあって桜は見事です。
これ以上登る必要もなくなり山の上の道をのんびり歩くだけなので、疲労も少しずつ回復してきました。
散り始めてはいるものの、まだまだ花も多く残っていて非常にキレイです。

疲れた体をほどほどに涼しい風が冷やしてくれて、その風が桜の花も舞わせます。
登るまでは辛い辛い言ってましたけど、鎌倉山の道を歩くにつれ、来てよかったなと思えてきました。
ホント良い所ですわ、芸術家が住みたがるのもわかるってもんです。

そして歩くこと数十分、鎌倉山ロータリーに到着。
ここまで来ればゴールは目前、後は坂を下ってモノレールの西鎌倉駅へと向かうだけです。

おお、モノレール！
ちなみにこの画像の辺りで湘南モノレールはトンネルに入ります。
実は以前来た時、車内で写真を撮ってたら見知らぬおじさんに鎌倉山のトンネルのことを教えてもらったんですよ。
その時は鎌倉山と聞いてもピンとこなかったんですが、今回実際に歩いてみてその高低差を実感できました。
実際は山というか丘なんですけど、それでも実際に歩くと結構しんどいもんです。

とまあ、こんな感じで見ようと思っていた桜はひとまず見終えたんですが、時計を見るとまだお昼過ぎ。
結構歩いたつもりだったのに案外時間は経ってないもんです。
そこでせっかく鎌倉まで来たのだからと江ノ島にも行ってみました。

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