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埼玉の東をグルッとしてみる 〜その2〜 2004/09/16
犬に追いかけられ、身も心も疲れきった俺…
ついに利根川まで来たってのに、ちっとも心躍らない。
犬に追いかけられたのがよっぽどのダメージだったらしい。
頭の中は「帰りたい」でいっぱい。
でも、帰るにしたって自転車をこがなきゃならない。
仕方なくサイクリングロードを走る。
あー、新幹線で帰りてええええええええ!
そんな「帰りたい」気分をますます加速させてくれるのが…
砂利道。
初めて行く場所で道を把握してないせいもあるんだろうけど、何度も砂利道に遭遇してしまう。
砂利道に出くわす度に土手を登ったり降りたりしたもんだから、かなり疲れてしまった…
もう土手の上を走るのは諦めて、土手の脇にある農道(?)を走ることに。
車は来ないし、舗装もキレイなので気持ち良く走れるんだけど、川が見られないのでちっとも楽しくない…
道の脇の田んぼも刈取りが済んだ後で寂しい…
江戸川あたりまではのどかな景色が楽しかったのに、今はもう退屈なだけ。
うん、さすが俺、ワガママ野郎だ。
特にこれといったエピソードもなく、利根川サイクリングは終了。
見沼代用水の始まり、利根大堰に到着。
ここまでの走行距離は110キロ。
いつの間にかずいぶん走ったんだな…
ここから先は見沼代用水沿いを南に下っていくわけだけど、見沼用水沿いは何度も走ったことのある場所。
こうなるともう余裕ね。
ちょちょいと走ったらもうゴールですよ。
って、そんなに甘くなかった…
知ってる場所っつっても、ここは埼玉の北。
いくら自転車をこいだってそう簡単には帰れない…
こんな時は休憩だ。
そういえば、もう13時半だってのにお昼を食べてなかったんだっけ。
とりあえずベンチのある場所に自転車を止める。
実は出発前に食べ物を買っておいたのよね。
取り出したのはコレ!
「ナッツぎっしり確かな満足」
皆さんご存知のスニッカーズ!
なんせ「ナッツぎっしり」。
これさえあれば元気100倍。
確かな満足でグッタリ感ともおさらば…
………って、
今、スニッカーズを持った時に「グニャッ」ってならなかった?
う゛ぁーーーーーーー!
溶けてやがる…
…
…
…
…
ねえ、押していい?
なんつーかもう、俺は非常事態。
帰りたい…
もう嫌だ!
俺は帰りたいんだよおおおおおおおおおお!!!!
と、叫んでみてもどうにもならない。
ただひたすらに自転車をこぐしかない。
自分で始めといて愚痴をこぼすあたり、やっぱり俺だ。
もはや最初の頃の楽しい気分なんかすっかり失せてしまった…
そんなグダグダ気分なこの旅もようやく終わりが見えてきた…
一面に広がる芝生がキレイな見沼自然公園に到着。
ここまでくれば外環道はすぐそこ。
最後の休憩中、ふと自転車を見てみると、グリップがずいぶんとズレてることに気付いた。
出発前はシフターの付け根の部分までしっかりとハマってたのに、こんなにズレてしまった。
そうだよな、150キロ走ったんだもんなぁ…
さあ、休憩は終わりだ!
最後くらいは気持ち良く走って終わらせよう!
彼岸花の咲く道をラストスパート!
見沼自然公園を出発してすぐに外環道に到着。
後は外環沿いを道の駅目指して走るだけ!
出発した時は朝日がまぶしかったのに、今は夕日を背に走る。
気が付けばもう4時を過ぎている。
10時間以上か…
どおりで疲れるわけだ。
そしてついに、道の駅あんぎょう川口緑化センターに到着。
走行距離169キロ。
自転車に乗ってた時間、8時間46分。
平均時速19.2キロ。
ふ〜、疲れた…
…
…
…
いや、ホント「疲れた」以外にコメント無いですわ。
特に感動もしないし、何かを得た気もしない。
いつも通りグダグダなエンディング。
でも、もっとグダグダなのは、スタート地点に選んだこの「道の駅」。
ここの正式名称は、川口緑化センター「樹里安」。
樹里安…
ジュ、ジュリアン!?
こんな場所をスタート地点に選んでちゃ、そりゃグダグダになるわ…
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